インターネットを使っていると突然表示される「クリックしてください」「今すぐ修復が必要です」といった警告画面。
その正体の一つが「クリックフィックス詐欺(Click Fix Scam)」です。
近年、AIやポップアップ広告を悪用した手口が増え、被害に遭う人が後を絶ちません。
本記事では、クリックフィックス詐欺の仕組み・どんなウイルスが関わるのか・具体的な対策・被害防止のポイントを図解付きでわかりやすく解説します。
クリックフィックス詐欺とは、偽の警告画面や広告を表示させて「修復」や「更新」と称してソフトのインストールを促し、最終的にお金や個人情報を騙し取る詐欺です。
「PCが危険にさらされています」「今すぐクリックして修復してください」など、不安を煽る文言が特徴です。
▲図1:クリックフィックス詐欺の流れ
つまり「クリックすれば直る」と思わせて、逆に被害に巻き込まれる仕組みなのです。
クリックフィックス詐欺では以下のような悪質なプログラムが関わるケースがあります。
これらは一見「便利な修復ソフト」や「無料アップデート」に見えるため、注意が必要です。
代表的な特徴は以下の通りです。
これらが出た場合、ほぼ詐欺と考えて良いでしょう。 特に「Microsoft」や「Apple」など大手企業のロゴを勝手に使って信じ込ませる手口が増えています。
クリックフィックス詐欺を防ぐためにできることを整理しました。
「パソコンが危険!」など不安を煽る広告は基本的に無視してください。
本当に危険であれば、公式セキュリティソフトが通知してくれます。
ソフトのアップデートは必ず公式サイトから行いましょう。
特に「無料修復ツール」や「簡単に直るアプリ」は危険です。
ウイルスバスター、ノートン、ESETなどの信頼できるセキュリティソフトを利用し、自動更新を有効にしましょう。
警告画面が閉じられないときは、ブラウザを「タスクマネージャー」や「強制終了」で閉じてください。
高齢の方ほど被害に遭いやすいため、家族で情報を共有しましょう。
「おかしいな」と思ったら一人で判断せず相談する習慣が有効です。
泣き寝入りせず、早めに行動することが被害を最小限にする鍵です。
クリックフィックス詐欺は「不安を煽ってクリックさせる」のが最大の特徴です。 しかし、冷静に無視・終了すれば、基本的に被害を防げます。 日頃から「本当に正規の通知か?」と確認し、家族で情報を共有しておくことが何よりの対策です。
要点まとめ
安心してネットを利用するために、今日から意識してみてください。