Snapchat(スナップチャット)を運営するSnapが開発するARグラス「Specs(スペックス)」が、2026年後半にいよいよ一般向けに発売されることが明らかになった。開発者向けの先行版から大幅に小型化・軽量化された新モデルは、AIアシスタントの統合・WebXR対応・新OS「Snap OS 2.0」搭載など、日常生活に溶け込むARデバイスとして注目を集めている。
「Specs」(スペックス)は、Snapが開発するスタンドアロン型ARグラスだ。メガネ型のフォームファクターを採用し、レンズにAR(拡張現実)コンテンツを重ねて表示することができる。スマートフォンと接続せずに単独で動作する点が最大の特徴の一つだ。
Snapはこれまで「Spectacles」ブランドで開発者・クリエイター向けのARグラスを提供してきたが、今回の一般向け「Specs」は大幅に小型化・軽量化され、デザインも普通のメガネに近いルックスへ進化している。一般消費者向け価格帯への移行も大きなポイントだ。
移動中でも安定したAR表示を可能にする機能。電車や徒歩での移動時にも、ブレのないAR体験を提供する。これはこれまでのARグラスが苦手としてきた動的環境での利用シーンを大きく改善するものだ。
視線を向けた相手とARコンテンツを同時に共有できる機能。会話しながらARコンテンツを見せ合うことが可能になり、新しいコミュニケーション体験が生まれる。
SpecsにはブラウザとWebXR対応が導入されており、ウェブ上のXRコンテンツをそのまま利用可能となった。専用アプリを開発しなくてもウェブサイトを通じたARコンテンツ提供が可能になる。
Specsには高度なAIが組み込まれており、周囲の世界を「理解」して文脈に応じた情報を提示してくれる。目の前のレストランのメニューを読んでカロリーを表示したり、道を歩きながら目的地への案内を表示したりといった使い方が可能だ。
Snapchatは全世界で約9億人のユーザーを持つSNSプラットフォームだ。これだけの規模のユーザーベースを抱えるSnapがARグラスを一般向けに展開することで、メタ(Ray-Ban Meta)やアップル(Vision Pro)とは異なるアプローチからAR市場に参入する。Snapchatユーザーの多くはARフィルターに慣れ親しんでいる「ARネイティブ」な若年層であり、この層を中心に普及させる戦略は非常に有効だと見られている。
2026年1月28日、Snapは完全子会社の「Specs Inc.」を設立した。ARに特化した専門会社の設立は、Snapがいかにこのプロジェクトに本気であるかを示している。
Snap「Specs」の2026年一般発売は、ARグラスが「未来のガジェット」から「現在の日常品」へと移行する象徴的な出来事だ。AIとAR技術の組み合わせ、SNSプラットフォームとの連携、小型化・軽量化の進歩——これらが揃ったことで、ARグラスはいよいよ一般普及への扉を開こうとしている。2026年後半の発売に向けて最新情報をチェックしておこう。ARグラス関連製品はAmazon・楽天市場でも豊富に取扱中だ(「ARグラス」で検索)。