TOEIC(トーイック)といえば、英語力を証明するための定番の資格試験。
就職・転職・昇進などで重視されており、年間200万人以上が受験しています。
しかし2025年、中国籍の受験者による不正受験問題が発覚し、大きな波紋を呼んでいます。
本記事では、TOEICの運営体制や試験方法、不正が起こった背景と手口、今後の対策まで詳しく解説します。
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語を母語としない人のビジネス英語能力を測る国際的なテストです。
TOEICは世界160ヵ国以上で実施され、大学入試・就職・社内評価に幅広く使われています。
2025年6月に明らかになった不正は、中国籍の受験者が他人名義でTOEICを受験していたというもの。
以下のような手口が確認されています。
これにより、実際の受験者は英語力がなくても、高得点のスコアシートを取得し、企業や教育機関に提出していたと見られます。
TOEICの受験時には、顔写真付き身分証明書の提示が義務付けられていますが、
地方会場では、受験者数に対して試験監督が不足していたり、経験の浅いアルバイト監督者も多く、見破ることが難しかったケースがありました。
一部のSNSや外国語コミュニティサイトでは、スコア取得代行や解答集の違法取引が行われており、それが中国系組織を通じて流入していたと見られています。
不正対策として、IIBCとETSは以下の対応を検討中または実施予定です:
TOEICは、多くの人の努力の証であり、信頼される評価制度です。
今回のような不正によって、その信頼が損なわれるのは極めて残念なことです。
英語力を証明するためにも、私たち一人ひとりがルールを守り、正しく受験することが求められています。
TOEICで高得点でも実際には英語が話せなかったりと、不正受験による影響が問題視されていただけに、学力の評価として取り入れる学校、企業も多いので、今後の対策を期待したいと思います。