最近ニュースで「厚生年金から国民年金を補填する」という話が出てきて、SNSでも話題になっています。
でも、「そもそも厚生年金と国民年金って何が違うの?」「なぜ補填が必要なの?」と疑問に思っている方も多いはず。
この記事では、小学生でもわかるように、年金の仕組み、今回の問題の背景、そして影響を受ける人についてやさしく解説します!
最後までごゆっくりご覧ください。
そもそも年金ってなに?小学生でもわかる年金のしくみ

年金とは、「将来の生活を支えるために、今お金を少しずつ出しておくしくみ」です。
大人になると働いてお金をもらいますが、その中から少しずつ「年金」という名前の“未来のおこづかい”をためていきます。
そして、年をとって働けなくなったときや病気・ケガで働けなくなったときに、その“ためたお金”が毎月もらえるのです。
国民年金と厚生年金の違いはなに?

年金には大きく2種類あります。
年金の種類 | 入っている人 | 毎月払う金額 | 将来もらえる金額 |
---|---|---|---|
国民年金 | 自営業、フリーランス、学生など | 一律(2025年は月16,980円) | 少なめ(年78万円前後) |
厚生年金 | 会社員、公務員 | 収入によって金額が変わる(会社と半分ずつ) | 多め(年平均150万円以上) |
🟡イメージ
- 国民年金 → 全員が入る1階部分(基礎)
- 厚生年金 → 会社員だけが入る2階部分(上乗せ)
→ピラミッド型でわかりやすく!
なぜ厚生年金から国民年金を補填(ほてん)するの?
本来、国民年金はそれぞれが払った分でまかなうはずですが、現実は「足りない」状態が続いています。
理由は以下の3つです。
理由①:少子高齢化で払う人が減っている
若い人が少なく、お年寄りが多くなっているため、払う人が減って受け取る人が増えています。
理由②:自営業・学生で払っていない人が多い
国民年金は「自分で申し込み」「自分で全額を払う」必要があるので、払っていない人(未納者)が多いのです。
理由③:支えるお金が不足
結果として、「払う人よりも受け取る人が多い」→「足りない!」→「どこかから補わないといけない」という状況に。
そこで政府が目をつけたのが「厚生年金の余裕資金」です。
補填ってなに?厚生年金からどうやって?

「補填(ほてん)」とは、足りないぶんを他のところから出して補うこと。
現在国民年金は足りない現状。そこで今回の国民年金の底上げ(増額)を実現するために、厚生年金からまかなうと考えるとわかりやすいかと思います。
今回は、厚生年金の“収入が安定していて余裕がある”ため、そこから国民年金の足りない分をまかなう案が出ているのです。
でも、これには問題点も…。
- 厚生年金を今まで支払ってきた人の負担が大きい
- 厚生年金は会社が支払っているので支払わないという選択ができない
- 厚生年金をもらうようになった場合に減る
- 国民年金の支払いが少なかった世代はいいが、これから少子高齢化で厚生年金をもらえる年代になったとき、誰が補うのか支払う世代の負担が全体的に不利
誰が一番たいへんな思いをするの?

実はこの補填によって一番影響を受けるのは「会社員」だと思います。
☑️理由
- 厚生年金を払っているのは会社員や公務員。
- もともとは「自分の将来のため」に払っているのに、その一部が国民年金にまわされる。
- つまり、「他の人の分も支える」ことになってしまうのです。
さらに、将来的に厚生年金のもらえる額が減ったり、支払い額が増えたりするかもしれません。
今後どうなるの?私たちにできることは?

年金制度は、未来の私たちにとっても大切な問題。
だからこそ、次のことを心がけましょう。
- 💬ニュースや制度を“わかりやすく”知ること
- 👨👩👧👦 家族や友達と話し合ってみること
- 📝 正しい知識を持って、選挙や意見に参加すること(大人になったら!)
まとめ:厚生年金と国民年金、そして「補填」の意味を正しく知ろう
今回の「厚生年金から国民年金への補填」という話題は、とても身近で大切な問題です。
国民年金が足りない → 厚生年金から出す → 会社員や公務員がしわ寄せを受ける、という流れ。
でも、年金はみんなが安心して老後を暮らすための仕組み。
ニュースの内容をただ聞き流すのではなく、「誰が損をするのか?」「なぜそうなるのか?」を自分なりに考え正しい知識をもって、これからの社会をどうしていくか、一緒に考えていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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