2025年7月2日放送の『FNS歌謡祭夏』で、平成の名曲・松浦亜弥さんの「♡桃色片想い♡」を、注目の若手女性アイドルグループ『FRUITS ZIPPER』『CUTIE STREET』がコラボカバーしました。
しかし、SNSやネット掲示板では「歌が下手すぎる」「なんでこの曲を選んだ?」と、視聴者から厳しい声が多数上がり、“炎上”状態となっています。
この記事では、なぜ歌唱が批判されているのかを分析し、本家、松浦亜弥のオリジナルや他のアイドルのカバーと比較しながら、その理由を詳しく解説します。
最後までごゆっくりご覧ください。
① 炎上の経緯:ネットはどう反応した?

X(旧Twitter)や掲示板では次のような声が多く見られました。
《桃色片想い下手すぎる》
《桃色片想い♡若い女の子が歌うだけで成立する楽曲ではないことが、きょうわかりました》
《発声の基礎ができてないんだし、生歌で振り付けありなら歌えるわけがない》
ハロプロファンを中心に、「本家と比べたら雲泥の差」(〈16ビートが刻めてない〉との指摘も)と辛辣な意見が並んでいます。
② なぜ「下手」に感じたのか?原因を分析

1. 発声と音程が不安定
何人かのネットユーザーから、「発声の基礎ができていない」「腹から声を出せていない」という指摘が相次ぎました。松浦亜弥のようなハートフルで芯のある声づくりとは対照的で、〈消え入りそうなほど声質が細かった〉というコメントもありました。
2. リズム感の違い
松浦亜弥バージョンは16ビートが効いたテンポが特徴ですが、カバーではテンポ感が崩れ、フレーズの“間”をしっかり捉えられていない部分もありました。
リズムが平坦になると、曲本来のキュートな魅力が損なわれます。
3. 多人数でのパート分けによる統一感の欠如
今回は2グループ合同でパート分けして歌唱しており、「まとまりがなく、歌詞の情感が伝わりづらい」「一体感がない」といった不満が多く寄せられました。
多人数でのカバーは、緻密なハーモニーと演出が求められるため、高度な歌唱スキルと練習が必要です。
4. 本家の歌唱力との比較によるギャップ
松浦亜弥さんは2002年のオリジナルリリース当時から、アイドルとは思えない歌唱力の持ち主として評価されています。
それだけにファンの期待が高く、カバーにおける差異が目立ったとも言えます。
③ 比較:本家松浦亜弥 vs カバー vs 他アイドル

項目 | 松浦亜弥(本家) | FRUITS ZIPPER/CUTIE STREET | 他アイドルのカバー例 |
---|---|---|---|
歌唱力 | 澄んだ声量と安定した音程 | 音程不安定、声量不足 | 安定したアイドルもいる(例:坂道系) |
リズム感 | 16ビートが“効いている” | 平坦・リズムに乗りきれず | 振り付け付きならしっかり刻める傾向 |
表現力 | 曲のセンチメンタルさが自然 | 感情が伝わりにくい | 歌唱派アイドルはじっくり伝える |
統一感 | ソロ歌唱で一貫性あり | パート分けでバラバラな印象 | ユニゾンでまとまりのあるグループも多い |
④ 炎上の背景:企画選定の問題も?

『FNS歌謡祭』では、時折「往年の名曲を今のアーティストが歌う」企画がありますが、その選曲・起用に疑問の声が上がっています。
今回も、人気重視で実力とのミスマッチが目立ち、「アーティストの使い捨て感がある」「単なるイベント演出になっている」との批判が。
視聴者からは「本家と比較されるリスクを意識して欲しかった」といった声も多く寄せられました。
⑤ では、他のカバーはどうだった?成功例も紹介
過去の音楽番組では、以下のような成功例もあります。
- 坂道グループによるフォーク世代楽曲カバー:独自アレンジで歌詞へのリスペクトが感じられ、共感を獲得
- 声量のあるボーカル中心グループ:しっかりした声でメロディを支え、バランス良く成立
つまり“曲との相性”と“歌唱力”のバランスが取れた出演者であれば、名曲カバーでも成功する例はあるのです。
⑥ 今回の炎上から学ぶべきこと
- 企画選定の重要性:名曲カバーは起用者の歌唱力・経験値とのマッチングが重要です。
- 練習・編成の必要性:多人数カバーには綿密なパート割と充分な練習時間が不可欠。
- 本家リスペクトの演出:名曲はオリジナルの魅力を生かしつつアレンジと誠意あるリスペクトが求められます。
- 視聴者の期待値管理:企画前に「演出重視」「歌力重視」など、視聴者に意図を明示することも一案です。
まとめ:歌唱力と企画のバランスがカギ
今回の『桃色片想い』カバーは、若いアイドルの“可愛さ”だけを重視した起用で、歌唱力とのバランスが取れておらず、炎上を招く結果となってしまいました。
今後、〈FNS歌謡祭〉や他の音楽番組が、名曲をカバーする企画を行う際には、
- 歌唱実力のあるアーティストを起用
- 練習時間・演出を十分に用意
- 本家へのリスペクトを込めたアレンジ
- 視聴者に「何のために歌うか」を伝える設計
こうした視点が求められるでしょう。
✅「なんでこの曲?」と感じた視聴者の気持ちもわかりますが、今回の炎上も“視聴者期待との乖離”が主な原因です。
今後は“歌唱力と企画のマッチング”が、名曲カバーの成功に欠かせない要素と言えるでしょう。
▼あなたの好きなカバー企画は?良かった/悪かった事例があればコメントで教えてください!
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