新型コロナ変異株「ニンバス（NB.1.8.1）」とは？従来株との違い・症状・猛暑対策・医療費まとめ

2025年夏、新型コロナの変異株「ニンバス（NB.1.8.1）」が世界的に流行しています。

従来のオミクロン株と比べ、喉の激しい痛みが特徴的とされ、猛暑の中での感染拡大も懸念されています。

本記事では、ニンバスの特徴・従来株との違い・予防と対処法・医療費の目安をまとめました。

1. ニンバスとは？最新の流行状況

2025年夏、注目すべきオミクロン派生株「NB.1.8.1」、通称ニンバス（Nimbus）が猛威を振るっています。

WHOはこの株を「監視下の変異株（Variant Under Monitoring）」に指定しています。

中国や台湾、東南アジア、さらにはアメリカや日本でも流行が確認されており、感染者数は急増の一途です。

米国では2025年6月時点で感染の約3分の1を占めたとの報告もあります。

2. ニンバスと従来株の比較表

項目	従来のオミクロン株	ニンバス（NB.1.8.1）
感染力	高い	さらに高い（実効再生産数が上）
免疫回避	一定あり	抗体中和効果が30～40%低下の可能性
重症化リスク	低～中程度	増加の証拠なし（従来株と同程度）
主な症状	喉の痛み、発熱、咳、倦怠感など	「カミソリの刃を飲み込んだような激しい喉の痛み」
味覚・嗅覚障害	比較的多い	少ない傾向
その他の症状	発熱、鼻水、咳	胃腸症状（吐き気・嘔吐）報告あり

3. 特徴的な症状と従来との違い

ニンバス最大の特徴は、「カミソリの刃を飲み込んだような激しい喉の痛み」です。

患者の中には「ガラスを飲み込んだようだ」と表現する人もいます。
また、鼻水やくしゃみなどアレルギーに似た症状が増えており、初期のオミクロン株で多かった味覚・嗅覚障害は少ない傾向にあります。

4. 猛暑下での感染拡大要因と対策

猛暑によるマスク着用の減少、長時間のエアコン利用による換気不足が感染拡大の要因とされています。

特にお盆後の人流増加と重なり、全国的に感染者数が増加しています。

猛暑における感染対策

• エアコン使用中でも窓を少し開けて換気を確保
• 室内では薄手のマスクを着用、屋外は適宜外して熱中症を防ぐ
• 人混みを避け、外出時は冷房の効いていない場所を避ける

5. 自宅でできる対処法と予防法

対処法

• 解熱鎮痛薬（アセトアミノフェン・イブプロフェン）で喉の炎症を抑える
• 水分補給（経口補水液や麦茶を少量ずつ）
• はちみつ入りの温かい飲み物、のど飴、加湿器で潤いを保つ
• 消化の良い食事（おかゆ、ゼリー、プリン）を選び、刺激物は避ける

予防法

• 最新のワクチンブースター接種で重症化予防が期待できる
• 基本の感染対策（手洗い・マスク・換気）は依然として有効
• 高齢者や基礎疾患のある方は特に対策を徹底

6. かかる医療費の目安

日本における新型コロナ関連の受診・検査・治療は健康保険適用です。

• PCR検査：公費負担または保険適用で自己負担は数百円〜1,000円程度
• 診療費・薬代：3割負担で数千円〜1万円前後
• 入院：重症化時は数万円〜数十万円。ただし高額療養費制度の利用が可能

自治体によっては公費負担が継続されている場合もあるため、地域の保健所・医療機関で確認しましょう。

7. まとめと今後の展望

• ニンバス（NB.1.8.1）は感染力が高く、喉の激しい痛みが特徴
• 重症化リスクは従来と大きく変わらないが、拡大スピードは速い
• 猛暑下では換気不足とマスク外しに注意
• 最新のワクチン接種・基本的な感染対策が重要
• 医療費は健康保険や公費で一定程度カバーされる

今後もWHOや厚労省の発表に注目し、正しい知識と行動で感染を防いでいきましょう。

What to know about the COVID variant that may cause ‘razor blade’ sore throats（AP）

New Covid variant ‘Nimbus’: Symptoms and vaccine response（Economic Times）

WHO Monitors New Covid Variant Spreading in America and Europe（WIRED）