かつては一枚数百万円で取引されていたポケモンカード(ポケカ)。しかし2025年現在、「価格が暴落している」「高額カードの価値が下がった」と話題になっています。
この記事では、ポケカの最新販売価格、最高価格、平均取引額、そして詐欺被害を防ぐための注意点をまとめます。
◆ ポケカの価格が暴落しているって本当?
2023〜2024年にかけて、ポケモンカードは大人のコレクター需要が急増し、一部カードは数百万円以上で取引されていました。しかし2025年に入ると、投資目的の購入者が減少し、価格が大きく下落しています。
とくに下落が目立つのは以下のシリーズです。
- 151シリーズ(ミュウEX、エリカの招待など):ピーク時の約半額
- クレイバースト(ナンジャモSAR):最高70万円 → 現在20万円前後
- シャイニートレジャーex:コレクター離れで価格が下落
フリマアプリでも2025年10月時点で「出品数>購入数」となっており、いわゆる供給過多の状態です。
◆ 現在のポケカ平均販売価格と最高価格
最新の取引データ(メルカリ・カードラッシュ・トレカライザーベース)によると、人気カードの平均価格は以下の通りです。
| カード名 | ピーク時価格 | 現在価格(2025年10月) | 変動率 |
|---|---|---|---|
| ナンジャモ SAR(クレイバースト) | 70万円 | 20〜23万円 | ▼ 約70%下落 |
| エリカの招待 SAR(151) | 35万円 | 12万円前後 | ▼ 約65%下落 |
| リザードンex SAR | 20万円 | 7〜8万円 | ▼ 約60%下落 |
| ミュウEX SAR | 18万円 | 6万円前後 | ▼ 約65%下落 |
平均して60〜70%ほど価格が落ち込んでおり、いわゆる「投資バブル崩壊」とも言われています。
◆ なぜポケカの価格は下がっているのか?
主な理由は以下の通りです。
- 生産数の増加:以前は入手困難だったパックが、現在は再販で市場に溢れている。
- 転売ブームの沈静化:一時的に転売目的で買っていた層が離脱。
- 新シリーズ乱立:価値の分散化により、特定カードへの集中が薄れた。
- 鑑定カード(PSA)市場の冷え込み:海外相場も下落傾向にあり、グローバル需要が低下。
つまり、「希少性」が失われ、投資目的より「純粋に遊ぶ人向け」の市場に戻っている状態です。
◆ 注意!ポケカ取引で増えている詐欺の手口
ポケカの価値が下がった今、詐欺・偽造カードの被害が増えています。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 偽造カード:高額カードのコピー品がメルカリ・SNSで出回っています。
- 「買取強化中!」詐欺:高額で買い取ると言いながら送付後に音信不通になるケース。
- 状態偽装:「美品」と表記しておきながら傷や凹みがある。
安全に取引するためのポイントは以下の通りです。
- 信頼できるショップ・公式店舗を利用する
- フリマでは評価100件以上の出品者を選ぶ
- PSA鑑定品は公式番号を確認する(PSA公式サイトで検索可能)
- 個人間取引は避ける(特にDM・SNS経由)
◆ 今後のポケカ市場はどうなる?
価格の暴落が続いているとはいえ、ポケカ人気自体は依然として高く、今後の展開次第では再び注目が集まる可能性もあります。
再注目が期待される要素:
- 「ポケモンSV」アニメ・映画による新キャラカードの登場
- 25周年・30周年記念セットの販売
- プロプレイヤー向け大会の増加
投資目的ではなく、「コレクションとして楽しむ」スタイルが今後主流になると見られています。
◆ まとめ:今は“売り時”ではなく“見守り時期”
ポケカ市場は現在、投資ブームが一段落し、正常化の段階に入っています。今は焦って売らず、価値の底を見極めることが大切です。
安全に取引するなら:
- 正規店・信頼できる通販サイトを利用
- 鑑定書付きカードを優先
- SNSや個人間取引は避ける
また、ポケカのようなコレクター商材は価格変動が激しいため、短期的な投資よりも「趣味の延長で楽しむ」方が結果的に長く続けられます。
※本記事の情報は2025年10月時点のデータをもとに作成しています。価格は変動するため、最新情報は公式販売サイトや取引アプリでご確認ください。

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