讃岐うどんと言えば「丸亀製麺」を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし最近、「丸亀製麺は本当の讃岐うどんじゃない」という声がSNSなどで話題になっています。
讃岐うどんファンが抱く違和感の理由や、丸亀製麺の成り立ち、実際に香川県(丸亀市)に店舗はあるのか?について詳しく解説します。
目次
【なぜ「讃岐うどんではない」と言われるのか?】

- 丸亀製麺の公式名称に「讃岐うどん」の記載があるが…
- 地元香川県民の中には「これは讃岐うどんじゃない」という意見も
- 原因のひとつは「コシ」や「出汁」の違い
- もうひとつの理由は、店舗展開の地域性にある
【丸亀製麺の誕生と社名の由来】

- 運営元は「トリドールホールディングス」
- 2000年、兵庫県加古川市で1号店をオープン
- 丸亀製麺という名前は、讃岐うどんの本場である香川県丸亀市からとったものだが、実際の創業地は香川県ではない
- 丸亀市に本社も創業地も店舗もなかった時期が長く、「名前だけ借りている」と批判されたことも
【香川県・丸亀市に店舗はあるのか?】
- 2011年頃まで香川県に1店舗もなかった
- 批判の声を受けて、現在は香川県・丸亀市にも出店
- しかしその後も「これは讃岐うどんと違う」という地元の声は根強い
【全国の丸亀製麺の店舗数】
全国の丸亀製麺の店舗数は約830店以上(2025年時点)。
- 店舗数例
- 東京(52店舗)
- 大阪(47店舗)
- 愛知(39店舗)
- 神奈川(35店舗)
- 埼玉(32店舗)
- 千葉(30店舗)
- 兵庫(28店舗)
- 福岡(25店舗)
- 北海道(22店舗)
- 静岡(20店舗)
- 東京都や大阪府など、都市部に集中
- 香川県など本場エリアよりも、むしろ他地域への展開が主力
【讃岐うどんとの違いとは?】

特徴 | 丸亀製麺 | 本場の讃岐うどん |
---|---|---|
麺のコシ | 強すぎるとの声も | 中程度のコシ、しなやか |
出汁 | 関西風の味付け | イリコ(煮干し)中心の風味 |
食べ方 | 天ぷら+うどんのセルフ方式 | 釜揚げや冷やしなどが定番 |
値段 | やや高め(天ぷら追加で) | 100〜300円でシンプルなものが多い |
【それでも丸亀製麺が人気な理由】
- 清潔で入りやすい店舗設計
- 自分で選べるトッピングや天ぷら
- 全国どこでも安定した味
- 本場との違いを逆手にとった「うどんファストフード」としての地位確立
【まとめ:讃岐うどんと丸亀製麺は「別物」だが、それぞれの良さがある】
「本場の讃岐うどん」を期待して丸亀製麺を訪れると、確かに違和感があるかもしれません。
しかし、丸亀製麺は全国で多くの人に親しまれる「独自のうどんブランド」として進化を続けています。
讃岐うどんファンとしては、両者を「別物」として楽しむのが賢い選択かもしれません。
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