2025年6月29日午前1時33分、種子島宇宙センターから打ち上げられたH-IIAロケットは、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW(GOSAT-GW)」を搭載し、見事打ち上げに成功しました。
これにより、H-IIAロケットの打ち上げ成功率は50機中49機で驚異の98%に到達。
これは世界的にも極めて高い信頼性を示すものです。
H-IIAロケットとは?日本が誇る高信頼性ロケット

H-IIAロケットは三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した日本の主力ロケット。
2001年の初打ち上げ以来、今回で50機目を迎えました。
主に人工衛星や観測衛星の打ち上げに使われ、商業打ち上げ市場にも進出しています。
世界の主要ロケットとの成功率比較
今回の成功で、H-IIAロケットの成功率は驚異の98%。
これは世界の宇宙開発国と比較しても、非常に優秀な数値です。
ロケット名 | 国 | 打ち上げ回数 | 成功回数 | 成功率 |
---|---|---|---|---|
H-IIA | 日本 | 50 | 49 | 98% |
ファルコン9 | アメリカ(SpaceX) | 300+ | 290+ | 97%以上 |
ソユーズ | ロシア | 1800+ | 1700+ | 95%以上 |
アリアン5 | 欧州 | 111 | 106 | 95.5% |
長征ロケット(CZ) | 中国 | 400+ | 380+ | 95%以上 |
このように、H-IIAは世界でもトップレベルの成功率を誇り、日本の宇宙技術の高さを証明しています。
いぶきGWとは?地球の未来を守る観測衛星

今回打ち上げられた「いぶきGW」は、地球規模での気候変動を観測するために開発された衛星です。
以下のような特徴があります。
- 温室効果ガス(CO₂、メタン等)の高精度観測
- 水循環(雲・降水・蒸発など)の監視
- 従来の「いぶき(GOSAT)」よりも約10倍の観測精度
この衛星は、地球温暖化や異常気象のメカニズム解明に貢献し、将来的な環境政策にも大きな影響を与えると期待されています。
何がすごい?いぶきGWの観測能力の進化

機能 | 初代いぶき(GOSAT) | いぶきGW(GOSAT-GW) |
---|---|---|
温室効果ガスの種類 | CO₂、CH₄ | CO₂、CH₄、N₂O、H₂O など |
空間解像度 | 約10km | 約1km |
観測頻度 | 1日2回 | 毎日5回以上 |
水循環の可視化 | 不可 | 可能(降水・雲・蒸発) |
これにより、国際的な気候交渉における信頼できる観測データの提供が可能となり、日本の技術力と国際貢献が際立つ存在となります。
今後の展望とまとめ:H-IIAの次世代ロケットへ
H-IIAロケットは今回の「いぶきGW」の打ち上げで、通算50回の節目を迎えました。
✅ H-IIAロケットは50機中49機成功で成功率98%
✅ いぶきGWは地球温暖化や気候変動の観測を進化させる衛星
✅ 世界の主要ロケットと比べても日本の宇宙技術はトップクラス
これからは次世代の「H3ロケット」への移行が進められていますが、H-IIAの成功例がその信頼性の礎となっています。
日本の宇宙開発は、民間・政府・学術機関が連携することで、環境問題や国際協力にも大きく貢献。
今回の成功も、その確かな一歩となりました。
打ち上げの瞬間、大歓声が嬉しかったですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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