「1口100万円から参加できる高利回りの不動産共同投資」として人気を博していた『みんなで大家さん』ですが、2025年7月末、期待されていた配当(分配金)が突如遅延する事態になりました。
特に「ゲートウェイ成田」と呼ばれる大型開発予定地が“ほぼ更地”のまま進捗していない現状に、出資者の不安が高まっています。
この記事では、投資の仕組み、配当の実績、今後の運営方針、債権化の意味、投資家のとるべき行動を丁寧にまとめています。
目次
『みんなで大家さん』とは?運営元から仕組みまで
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- 運営:共生バンクグループ(販売代理:みんなで大家さん販売株式会社、運営主体:都市綜研インベストファンド株式会社)
- 仕組み:「不動産特定共同事業法」に基づく不動産小口化商品。1口100万円から投資でき、複数の出資者で大きな不動産を共同運営できる形式です。
配当の流れと実績
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- 想定利回りは年7 %前後。2か月ごとに配当が行われていました。
- 過去には安定して配当が出ており、多くの投資家に支持されていました。
なぜ配当が遅延?現状と原因
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- 2025年7月末、運営企業から「配当が遅れる」と通知。理由は開発用地の造成・賃料収入の遅れによる資金不足とのこと。
- 主力プロジェクト「ゲートウェイ成田」について、6年前に出資募集したものの、現地はほぼ更地のまま。
- 背景には、2024年に東京都・大阪府から行政処分を受けた経緯もあるため、運営会社への信頼感が揺らいでいます。
出資者への今後の対応案:債権化とは?効果あるの?
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- グループは不動産や株式を売却し、資金を確保。開発費は新たな債券発行などで賄う方針を示しています。
- 債権化して返金を目指すという方法も提示されていますが、効果は未確定。
- 不動産の売却や資金回収が予定どおり進まなければ、返金は困難になる可能性もある点は認識が必要です。
投資家が今できること:情報収集と相談窓口

- 公式連絡や通知の確認:運営会社からの正式な案内に注意を払いましょう。
- 契約書や出資履歴の整理:今後の請求・債権化に必要です。
- 相談先の活用:消費者センター・金融ADR・法律相談(法テラスなど)が利用可能。
- 情報の冷静な検証:SNSや噂に惑わされず、公的情報や信頼できるメディアを確認しましょう。
まとめ:高利回りの裏には常にリスクがある
高い利回りは魅力ですが、その裏には価値の下がるリスクや事業者自体の信頼性が影響します。
今回の事例は、「事業者や運営体制の信頼性」がいかに重要かを改めて考えさせる警鐘とも言えるでしょう。
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